ゆとりローンのローン返済が苦しい方必見!解決方法を解説!

ゆとりローンのローン返済が苦しい方必見!解決方法を解説!実例もご紹介

好景気だった日本経済が一転し、1991年ごろから不景気になったのがバブル崩壊期です。

その直後にでた住宅ローン商品である、ゆとりローンを組んで住宅を手に入れた方もいるでしょう。

しかしその後の日本の経済状況や社会状況が移り変わることで、今ゆとりローンのローン返済ができずに困っている方がいます。ここではその方たちを、ローン返済から救済する解決策を解説していきましょう。

 

ゆとりローンは住宅金融公庫が販売していた住宅ローン商品

マイホームを購入する時や、子どもの学費や事業資金が急に必要になった場合などがあります。その際ローンを組んで、お金の借り入れをされる方も多いでしょう。ゆとりローン(別名「ゆとり返済」)とは1992年から、2000年ごろまで住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)が販売していた、住宅ローン商品のことです。

最初5~10年間は「ゆとり期間」として、返済金額が少なくなっています。「ゆとり期間」の終了後、うわのせして残金を支払うというものでした。

ゆとりローンの大きなデメリットとは?

ゆとりローンには大きなデメリットがありました。それは「ゆとり期間」が済んだ後に、返済額が一気に上がるという点です。

当時の日本の社会はバブル崩壊後とはいえ、まだ年功序列制度が成り立っていました。会社に勤めてさえいれば出世し、お給料が上がると約束されていたのです。そのためまだ若くてお給料が少なくても、次第に収入があがっていくと信じられていたのでした。

住宅ローンを組んだ直後は給料が低くても、10年も経てば年功序列で次第にお給料が上がるだろうと予測したのです。そうして設定されていたのが、ゆとりローンです。しかし終身雇用や年功序列制度(定期昇進制度)は、日本の経済状況や社会状況が変わりました。徐々にこういう制度がなくなりつつあります。

解雇され収入源が突然なくなってしまい、不景気によってお給料が下がるなどさまざまな事情があります。「ゆとり期間」が終了したあと、給料は増えていない人も多いのです。それにも関わらず返済額が急にあがってローン返済ができない人も、続出しています。

日本の経済状況と社会状況が、ゆとりローンの出た時代と違ってきたことによって起こる問題が多かったのです。そのため2000年に、販売中止となりました。ただ販売中にローンを組んだ人が現在もおり、ローン返済に困っている方がいるのも現状です。

 

ゆとりローンのローン返済が苦しい方の解決手段

住宅が担保となっているのでローン返済を滞ると、ゆくゆくは競売にかけられてしまいます。ゆとりローンは5~10年後(ゆとり期間後)の、ローン残高も多額な場合が多くの方に見られます。

競売にかけられてしまうと家を失うだけではありません。その後もまだローンが残ってしまい、借金返済に苦しむことになってしまうこともあるのです。

上がるべきはずの収入が減少し、ローン返済できない場合もあるでしょう。たとえ自宅を売却してもまだ住宅ローンを返しきれず、債務超過である物件がゆとりローンを組んだ方の物件には多いのです。

自己資金での住宅ローン完済が難しい場合は、任意売却による自宅売却という手段があります。以下より任意売却の手段も含めて、解決策を解説していきましょう。

金融機関とリスケジュールをする

リスケジュールとは金融機関に交渉して、返済額の一時的な減額を認めてもらう手段です。ただしこれはあくまでも返済延長の手段であり、返済の総額の減額ではありません。

リスケジュールで応じてもらえるのは、限られた人のみです。一時的に減らした返済額を将来的に支払える、収入増加の見込みのある方が対象となります。早い段階で交渉の申し込みをすると、金融機関も応じてくれやすいとみられています。

ローンの借り換えを検討する

ゆとりローンのローン返済が苦しくなった場合、考えを変えてみましょう。ほかの金融機関における金利のよいローン商品に借り換えを検討してみるのも、ひとつの手段です。

有利なローン商品であれば、借り換えによってローンの総返済額を減らすことも可能です。ただし借り換えは一般的に審査も難しく、かならず借り換えできるとは限りません。

またもし審査に通ったとしても、借り換え後の手続きにかかる費用は自己負担となります。手数料などの費用を考慮しなければなりません。

任意売却する

ゆとりローンを組みその後ローン返済が苦しくなり、自宅を手放すことがあっても競売だけは避けたいものです。理由は競売だと売却標準額が安いことにあります。競売によって家を手放しても、ローン残高が解消できない場合もあるからです。

競売を逃れできる限りの生活水準を維持する手段として、任意売却があります。将来的に収入状況の改善の見込みがない場合は、自宅を手放さなければなりません。ただし住宅ローンの残金がまだある場合、売却の予想額がローン残金よりも低ければ一般的に売却できないのです。

こういったときに金融機関と交渉し、ローン返済中でも自宅を売れるように認めてもらうのが任意売却です。たとえばその家に住み続けたいという願望が強いのであるなら、任意売却で投資家や親族などに自宅を売却します。そうして賃貸物件として家賃を払う、リースバックという形もとることが可能です。

任意売却やリースバックの交渉などは専門的な知識や、交渉力が重要なポイントとなります。経験豊かな住宅ローンの支援機構などに、相談することをおすすめします。

 

解決の実例

さまざまな理由でゆとり期間が過ぎて返済額がアップし、ローン返済ができず困っている方もいるでしょう。たとえば、以下のような事例もあります。

さきにも解説したようにローン返済が滞ると競売にかけられて、裁判所の決定に従い安い売却価格で、自宅を手ばなさなければならなくなります。

ローンが返済できないなら、自宅を手放さなければなりません。しかしバブル期にローンを組んで購入した家は売却価格が下がり、売るにも売れずローン返済もできずに競売の一歩手前です。住宅ローン問題を解決する支援機構に相談し、金融機関に交渉してもらい任意売却ができました。

売却した金額のなかからの税金の滞納金も支払い、引っ越し代も得て競売から逃れ生活を取り戻したという実例があります。

 

まとめ

当時ならよいローン商品だったゆとりローンは、日本の経済状態や社会状態の変化の影響を受けています。収入がアップできずローン返済に困っておられる方が多くいるのです。対策を立ててご自身、そしてご家族との暮らしを立てなおしてください。

さまざまなご事情でゆとりローンの返済が苦しくなっている方もいるでしょう。「株式会社ライフサロン横浜」では、そうしたローンでお困りの方のご相談をお待ちしております。任意売却など住宅ローン問題解決策の、ご相談・ご依頼を受けております。

ゆとりローンのローン返済などでお困りの方は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。